転職トレンドと2022年の展望 ~リスキリングとは?~

転職トレンド

2021年から転職市場は過去最高に盛り上がりを見せています。

おそらくこのトレンドは2022年も継続していくでしょう。中でもIoT化やDXなどで盛り上がりを見せるIT関連企業や半導体業界の企業での採用が活発化し、ITやソフトを中心としたエンジニア採用はさらに競争が激化していくと思います。

ITスキルを保有した人材は特にニーズ高く、この要因としてはIoT化
やDXに向けた動きは業界や業種絞らず活発化しており、今まではIT系の人材を採用していなかった企業でさえ触手を伸ばし始めたことです。

それに加えて、IT系のエンジニアなどは欧米の企業や外資系の企業で破格待遇で就職できることもあり、年功序列の昔ながらの人事制度に縛られた日本企業では採用競争で太刀打ちできず、海外の企業に人材が流出していることも要因です。

このように、採用競合の増加&人材が流出して人材の母数減少のダブルパンチによって採用難易度が爆上がりしています。

最近では国内の大手企業でも優秀IT系人材の獲得を目的として人事制度を見直し、多額の報酬を用意できるような制度設計を開始しつつあります(それでも外資系の報酬には太刀打ちできませんが)。

また、近年注目されているのがリスキリングというものです。

リスキリング(Reskilling)とは、業務内容の変化に伴い新たな業務知識や技術を習得するために学習することです。似た言葉にリカレント教育がありますが、こちらが企業などの組織を離れてから大学などで学んで新たなスキルを身につけ、再び組織で働くことを指すのに対し、リスキリングは組織に属して働きながら新たなスキルを学習し身に着けていきます。

就業中の従業員に対してのリスキリングを行うことで、外部から獲得できないスキルや経験を内部人材に装着し内部課題を解決していくこともあれば、異業界や違う職種で働く人材の論理的思考力や理系知識などでポテンシャル採用し、採用した人材にリスキリングを行っていく手法などがあります。

中途採用も人を獲得することが目的ではなく経営や事業、組織課題を解決するための一手段にすぎません。なので外部調達で課題が解決できないのであれば、現在保有しているリソースをうまく活用することで課題解決をしていく、もしくは外部調達でベストな解決ができなかったとしても、第二の矢としてのベター戦略を実行に移す、ということです。

人材採用は今後もエンジニア採用を中心として、さらに激化していくことが予想されますので、目的と手段を間違わないこと、ベター戦略も並行して進めるなど、より柔軟でスピーディな意思決定ができる会社が生き残っていくのではないかと思います。

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